BLUE STAR|ブルースターマガジン

山梨学院大学アートマネジメントプログラム

学内で2回目となるアートオークションが7月12日(土)に開催される。
今回のテーマは山梨の自然。その舞台裏を覗かせてもらった。

山梨学院大学アートオークションとは

2013年度より開講した「学部横断型副専攻アートマネジメントプログラム」における実践教育及び地域産業貢献事業の一環として開催しており、将来有望な若手アーティストが決められたテーマの基に制作したアート作品をライブ・オークションで販売し、また同作品をラベルに冠した山梨ワインも本数限定で販売される

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6月某日、山梨学院大学大学院棟。ひっそりと静寂に包まれた棟内、研究室の一室でアートオークション開催における重要な会議が開かれた。参加ワイナリー3社による出品作品からオリジナルラベルを制作する作品を選ぶドラフト形式の会議である。今回の作品テーマは「山梨の自然」ワイナリーサイドには予め出品作品のカタログリストが渡されているが、改めて授業を履修している生徒から、実物の絵と共に作品の見所や感想が一点一点丁寧に解説されていく。しっかりとした口調でのプレゼンは、さすが実践教育を受けている生徒達とあって感心してしまう。各ワイナリーの代表は事前の資料と実物とのフィーリングを確認しながら真剣に目と耳を傾けていた。

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アートオークション参加ワイナリー

ここで今回アートオークションに参加しているワイナリーを紹介させて頂こう。

  • 甲府ワインポート:日本でのピノ・ノワール品種でのワイン作りは無理といわれていたが、畑や醸造にこだわり、年月をかけて「ドメーヌ・Q」というピノ・ノワール赤ワインを産みだした本格志向のワイナリー。作品のセレクトにもしっかりとした目利きと独自のこだわりがある。

          http://kofuwineport.jp/

  • シャトー酒折ワイナリー:ブルースターマガジンでも取材させてもらったワイナリー。シンプルで親しみやすいワイン造りを行っており、ワインコンクールで賞も受けている「甲州ドライ」はコストパフォーマンス含めて定評のある1本。持ち味のカジュアルセンスを活かしたセレクトで作品を見る

    http://www.sakaoriwine.com/

  • サドヤワイナリー:今回残念ながらどうしてもドラフト会議参加が叶わず、授業を担当している沢辺講師が代理を務め、ワイナリーから沢辺講師にすでにセレクト順が伝えられている。「食」との結びつきを大切にワイン造りをしているというサドヤはアートとの結びつきをどうセレクトするのか。

          http://www.sadoya.co.jp/index.html

3社3様、ワインと同じく、数があるだけ個性があるが、全15作品の中で、唯一3社が同時指名した作品が現れる。オークショニアを務める柴山教授が当日に紹介してくれるだろうからここでは伏せておくが、テーマにもワインラベルにも相応しい作品だった。指名が重なった場合には絶対正義のじゃんけんぽん。なんと勝ったのはサドヤワイナリー代理の沢辺講師。代理人としてこの上ない大活躍である。

様々な視点からの山梨の自然

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〈出品作品リスト〉

山梨の自然というテーマのもと、作品により様々な表現がされている。ひとくちに山梨の自然といっても、切り取る場所は山のようにある。葡萄や桃などの果樹、生き生きとした動物、壮大な景観、といったモチーフとする題材から素材や技法も多様だ。アクリル絵の具、油彩、色鉛筆、中には豪華に金色にあしらわれているものもある。ワインは自然と非常に密接な関係にある。なので今回のテーマで描かれた作品は、ワインラベルとしてとても相性がいいだろう。同一のテーマからアーティストが、どんなトピックスを抽出し、切り取り、描写するのか。描かれた作品のオリジナリティを見比べてみるだけでも非常に面白いので実物の絵を学内のギャラリー展示期間に、もしくは当日会場で眺めて欲しい。あなたがワインラベルを作るとしたら、どの絵を選ぶだろうか?またオークションで買いたいと思う絵はどれだろうか?

2.jpg右:甲府ワインポート 久保寺 孝男(くぼでら としお)さん 左:シャトー酒折 吉田 健人(よしだ たけひと) さん

ワインとの整合性を探る

一通りの指名が終わりドラフト会議は閉幕。最後に、作品をセレクトするポイントをワイナリーの代表者の2人に尋ねてみた。
「アート作品はもちろんどれも素晴らしいですが、単純に作品の善し悪しではなく、ワインとの相性を考えますね。具体的にはワイン自体の色味、味わい、そしてボトルとの色合いなどとのマッチングですね。」
「やはりワインとのトータル的な整合性が必要です。自社のワインのイメージと出品作品がストーリーとして成立していることが作品とワインとの素晴らしいマリアージュになるのでは」

というワイナリー独自の視点での作品選びは生徒や我々とは違った感性であり、ワインをよく知らなければできないことである。今回セレクトされた作品が、どのようにオリジナルボトルに落とし込まれるか非常に楽しみだ。

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ワイン×アート×ミュージック 感覚のマリアージュを楽しもう

当日会場でのプレビュータイムでは、参加ワイナリーによる試飲会のほか、出品作品をモチーフとし、楽曲制作を手掛けた履修生徒によるピアノ&サックスによる生演奏も聴ける。入場は無料なのでアートが好きな大人に混じり、20歳を過ぎてお酒が窘める学生もぜひ参加してほしい。素晴らしいアートと音楽、そして山梨県産の美味しいワイン。感覚の理想的なマリアージュともいえる組み合わせが、いつもよりちょっと贅沢な週末を演出してくれるだろう。アートオークションは7月12日(土)に山梨学院大学クリスタルタワー8階大会議室にて開催。

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作品展示

2014/7/9(wed)-2014/7/11(fri)
10:00-17:00
山梨学院大学キャンパスセンター1階
山梨学院ギャラリー

オークション

2014/7/12(sat)
14:00-開場
オークションに先立ち出品作品の画像をラベルに冠した
山梨県産ワインのテイスティング、また
作品イメージから連想された音楽の生演奏を行います。
15:00-オークションスタート

山梨学院クリスタルタワー8階 入場無料

主催:山梨学院大学
後援:山梨県
運営協力:株式会社AGホールディングス
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