BLUE STAR|ブルースターマガジン

プロローグ

2014年夏号の誌面上で発表されWEBを連動した企画としてスタートしたWARASHIBE PROJECT.わらしべ長者といえば、一本のワラを物々交換していって最終的には家になったという日本のおとぎ話ですが、8年ほど前にアメリカでは1つのペーパークリップが実際に家になったというニュースがありました。(参照:cnetJapan

そのニュースを受けて(タイムラグはあるけど)、ここに一人の若者が立ち上がりました。河野玲王(こうのれお)という一人の青年が山梨名産の桃を元手に、わらしべ長者ならぬ桃長者を敢行し、その経過をブルースターマガジンのスナップカレンダーと連動し掲載していくという合同チャレンジ企画です。現金や生き物との交換はNG、相互納得の上という2つのルールを設け、最終的には軽トラ一台にして、桃農家に還元しようという目論見です。いざスタート!と、そのまえに肝心の桃はどうするの?桃がなければお話になりません。しかし今の持ち物は自分の身1つのみ。というわけで若者は己の身体で美味しい桃を入手しにいきましたとさ。

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桃農家へお手伝い

ちょうど今時期は桃出荷の最盛期です。さっそく桃農家の方にアポを取り、収穫のお手伝いへいくことになりました。笛吹市にある鈴木さんの桃農園にお世話になります。

早起きして、人生初の桃の収穫です。まずは収穫していい桃か、そうでない桃なのか、しっかり見極めなくてはなりません。かたい桃は美味しいですが、かたすぎてもだめです。実の大きさや色を見て収穫する桃を選びます。大きさもよく、色が良くても、種の部分から割れてしまっている桃やキズがついている桃も出荷することはできません。(ハネ出しとよばれるもので、山梨県民の方はこの恩恵にあやかれることが多いですよね。)色、かたさ、かたち、3つの条件を満たす桃を収穫していくのです。いざ実を採るときも油断はできません。桃はとても傷つきやすく、強く握ったりしてしまうとすぐアザのようになってしまいます。、桃の木から果実を取る際には優しく丁寧に。なかなか慣れるまでコツが必要です。さすが、お母さんは熟練の技術できれいに素早く収穫していきます。

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桃農園には、シルバーのシートが敷いてあり、これには太陽光を跳ね返す役割があります。ちゃんと色がつくよう、桃の果実に太陽の光をさんさんと浴びさせてあげる工夫です。なので農園内は照り返しでとても暑く、その環境下で、毎日早朝から作業している桃農家の方は、体力も消耗する上、繊細な桃にも配慮して作業しなければなりません。農家の方は高齢が多いですし、大変な労力の甲斐あって、美味しい桃を毎シーズン食べてられていることを改めて実感しました。桃農家の方々に感謝して桃を味わいましょう。暑い夏に食べられる恵みの果実は農家さんたちの苦労の賜物なのです。

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一通り数が集まったら共選所という地域の収穫された桃が集められる場所へ出荷に行きます。札を書き、収穫された桃をコンベアに乗せて送り出します。一体どんな人の元へ、僕らが収穫した桃は辿り着くのでしょうか。想像を巡らせながらベース(鈴木さん宅)へ戻ったら今度は贈答用の箱作りを手伝います。玲王くんは祖父母の手伝いでやったことがあるらしく、作業をしている内にだんだんと思い出してきたようです。

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僕も早朝から収穫と箱作りまで手伝わせて頂きましたが、写真では決して寝ているわけではありません。たまたま目を閉じているのです。そのはずです。

箱作りも終え、本日の朝の作業は完了です。桃を分けて頂き、記念にお母さんと撮影。無事にお手伝いミッションを終了し、桃長者のキーアイテム、山梨県産の桃を玲王くんは手に入れることができました。僕らのような素人の若者にこのような機会を与えてくれ、撮影させて頂いた鈴木さんに感謝いたします。自ら汗を流し手に入れた格別の桃。この桃が一体どんなアイテムになっていくのか、今後の展開もお楽しみに。毎週月曜日にスナップカレンダーにてその近況を更新していきます。

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河野玲王/Reo KOHNO

1990年生まれ。山梨学院大学法学部法学科在籍時よりアルバイトしていたオーガニックコスメを販売するLUSHに卒業後就職。販売員を経験後、セレクトショップilkを運営するRidealに所属する。撮影におけるモデルのスタイリングや衣装リース、PR、企画を主とするプロジェクトチームnewoを立ち上げ、日々甲府の街を元気に走り回っている。彼の類希なるセンスは人を惹きつける魅力があり、今後の展望も楽しみな甲府の若者だ。

毎週月曜日スナップカレンダーにてWARASHIBE PROJECT公開中。

http://bluestarmag.com/snap_calendar/

この企画に関してのお問い合わせはこちらまで

http://bluestarmag.com/contact/

物々交換したいという方からのご連絡もおまちしております。

PHOTO=Yujiro KAGAMI

TEXT=Tomohisa "TOMMY"MOCHIZUKI

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