BLUE STAR|ブルースターマガジン

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10/25日(土) 樹徳祭にてブルースターマガジンの新刊が発表。配本された。 樹徳祭は今年で45回目を迎える山梨学院大学祭である。

例年、芸能人、多数のお笑い芸人さんなどゲストも登場し、地域の人々や学生でおおいに賑わう。この日、ブルースターマガジン編集部では新しいアプローチとして、大学祭とダンスミュージックカルチャーをクロスオーバーしたPRを企画した。休み前の参加説明会や学園祭実行委員会に企画書を提出し通常の学生と同じ手順を踏み、メインステージにおいて1時間のPR時間を与えられることとなった。

今回当日に至るまで協力してくれたのは山梨学院大学の学生DJである長田くん。彼に、学園祭実行委員会とのパイプ役になってもらい、機材手配、会場への搬入など必要な段取りをすべて行ってもらった。その都度、編集部に足を運んでもらい、進捗状況の報告と必要資料の確認などを行いながら、一緒に進めてきた。長田くんからはこのステージにかける熱意が伝わってくる。もともとブルースターマガジンを応援してくれている学生の一人だが、彼は純粋にダンスミュージックが好きで、プライベートでも積極的に甲府市内のイベントなどに出演している。

樹徳祭当日。目の覚めるような晴天に恵まれた山梨学院大学キャンパスは、窓に青々とした空が反射してより一層の美しさを放っていた。山梨学院大学のキャンパスはとても美しいことが魅力の1つとして挙げられる。まだ午前中の早い時間から、出店の準備をする学生や、一般客の姿が見られた。

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ちょうど正午ころから、ブルースターマガジンによるステージがスタート。1時間に及ぶパフォーマンスが始まった。今回は、流行に敏感な学生に合わせ、世界的に流行しているエレクトリックダンスミュージック(EDM)と呼ばれるジャンルの音楽をオーガナイズ。場を徐々に盛り上げつつ、ブルースターマガジン新刊をPR.ダンスミュージックカルチャーの魅力はパフォーマンスする側と見る側が単一方向のコミュニケーションに留まらず、双方向で同じ空間を共有し楽しむ事にある。ステージに立つ者だけが一方的な主導権を握るのではなく、観客にもその場の楽しみ方が委ねられる点は、自由なコミュニケーションが生まれる場を提供、演出することができる。この日も、飛び入りでダンス部の学生がステージ前でフリースタイルをしたりといった、ゲリラ的に熱が拡散していくところが醍醐味。

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この日、長田くんとイベントなどを共にする川村くんもステージをサポート。

IMG_4436.jpg少しづつではあるが、観客が集まってきた。

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最後に少しだけ僕も音を流させてもらいながら、肝心のブルースターマガジンの発刊のお知らせをアナウンス。その間、長田くんと川村くんには集まった学生さん一般の皆さんにその場でブルースターマガジンを配布してもらった。今回の表紙は双子の女性。特色の蛍光オレンジで刷ったヴィヴィッドなカヴァーが目印。

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IMG_4539.jpgIMG_4534.jpgさっそく中身を読んでくれている。うれしいかぎりだ。

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パフォーマンスが終わったあともキャンパス内で配本。たくさんの学生さんが手伝ってくれた。今回、なぜこのような試みをしてみたのかというと、場に流れる音楽の重要性を伝えることが理由の1つ。世の企業が新しいブランドの立ち上げ、またはアパレルブランドが新たなコレクションを発表するなどローンチパーティをするときは必ずと言っていいほど、DJというポストを取り入れる。1つの空間で音楽を共有することで、場に一体感が生まれるからだ。音楽は空間を掌握するパワーを持っている。もう一つの理由として、学校主催のイベントに学生と連携してどこまで関われるのかということ。今年の参加を機に、来年以降の参加指標になる。

ブルースターマガジンの制作は弊社編集部が企画から取材、印刷会社への入稿まで行っているが、やはり山梨学院大生が積極的にブルースターマガジンに関わりたいと思ってもらう土台作りこそが重要であると考える。学生主導の企画があればぜひ編集部に持ち込んで提案、もしくは漠然としたイメージだけでもあるならば、気軽に相談してもらいたい。twitterでも問い合わせフォームからのメッセージでもなんでもかまわない。実現可能な企画があれば出来るだけ学生の意向に沿って取材に赴くこともできるので、雑誌作りに興味がある学生はぜひ制作に参加してほしいと思う。

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※ブルースターマガジン最新秋号は順次配本してまいります。配本希望の方のメッセージもお待ちしております※

Photo=Yujiro KAGAMI

Text=Tomohisa MOCHIZUKI

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山梨学院大学 立石ゼミ

10月18日 甲府中心街は"甲府大好きまつり"で賑わっていた。やきそば、お好み焼き、りんご飴、お祭りで定番のお店が並ぶなかに、山梨学院大学 立石ゼミのブースを見つけた。立石ゼミでは観光ホスピタリティプログラムのゼミとして、地域の観光産業と地域を訪れる観光客に対してのホスピタリティについて学びを深めている。

山梨学院大学では学部横断型副専攻というプログラムがある。立石ゼミの他、以前ブルースターマガジンでも紹介したアートオークションや、富士山世界遺産にあわせ、多摩美術大学版画研究室と共同で富嶽三十六景を現代アートとしてアップデートし葛飾北斎へのオマージュを込め制作された『平成の富嶽三十六景』も学部横断型副専攻アートマネジメントプログラムによるものだ。

今回立石ゼミの観光ホスピタリティプログラムとアートマネジメントプログラムのコラボレーション企画として、平成の富嶽三十六景の絵葉書化のプロジェクトが進められ、甲府大好きまつりで販売された。絵葉書化することでより多くの人にこの平成の富嶽三十六景を見てもらい、山梨の景色を身近に感じ、アートとして楽しんでもらいたいという。

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平成の富嶽三十六景を絵葉書化し、観光客向けに販売。(六枚セット/900円)

第1弾として絵葉書化された6作品は左上から順に「富士山!」小林裕児、「錦秋富士ー西湖から・・・」小林敬生、「暁の富士」渡辺達正、「情景より(富士a)」渡辺満、「平成富嶽三十六景より-神奈川天空 雲海-」西川洋一郎、「夜間富士」中山隆右

作者によって趣向の異なった富士の情景が楽しく、色彩も鮮やかだ。

ゼミ生が直接販売

企画、制作だけでなく、販売まで直接ゼミ生が携わる。観光客と提供者、双方の視点に立つことで、山梨の観光の現状を知り、今後どうしていくべきか、アイデアの鍵をさがすことができるからだ。ゼミ生はお祭りでにぎわう街行く人に声をかけ、絵葉書の魅力をPR。ブルースターマガジンもブースに置かせてもらったが、学生たちは代わり代わりに街に出て、ブルースターマガジンを配布してくれた。学生が主導となって山梨県の観光振興や地域活性化に関心を抱き、取り組んでくれることは大変喜ばしい。

絵葉書は第1弾を皮切りに第6弾まで制作され、6セットで平成の富嶽三十六景が完成する。他県の人、もしくは、山梨を離れてしまった人などに、絵葉書を見て山梨を思ってもらえるよう手紙にしたためて送ったり、山梨土産としても活躍してくれそうなアイテムだ。ビジネスモデルとして大きな成果をあげられるよう、今後もアイデアをかたちにし、内容をさらに充実させ、発展につながっていってほしい。IMG_3907.jpg

山梨学院大学 立石ゼミの学生たち

 

Photo=Yujiro KAGAMI

Text=Tomohisa MOCHIZUKI

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やまなし映画祭と甲府シネマミーティング

原作、監督、主題歌と山梨県出身の人によって映画化される山梨放送開局60周年記念作品「太陽の坐る場所」が10月4日、全国公開、山梨は全国に先駆けて9月27日に公開された

9月7日。「太陽の坐る場所」に関する2つのイベントが開催された。甲府の映画文化の向上と中心市街地活性化をコンセプトにスタートし、山梨にゆかりのある映画にスポットを当てる今年10回目の開催となるやまなし映画祭と、山梨県立図書館で映画についての学びを深めるために定期的に開催されている甲府シネマミーティング。原作、監督両名を招き、「太陽の坐る場所」がいかにして作られたのかその確信に迫る。やまなし映画祭の会場は甲府シアターセントラルBe館。幼少期に映画を見にいくのは、決まって甲府中心だった。友達と単線鉄道身延線に揺られ、駅から街を歩き、映画館に行くことは小さな僕らにとっては一つの大きな楽しみであり冒険だったことを思い出した。辻村深月原作、「ツナグ」の上映を終え、会場はおおいに賑わう中、この日の主役である二人が壇上に姿をあらわした。「太陽の坐る場所」は、矢崎監督の言葉をお借りすると、"辻村文学における山梨三部作とされる一作"である。なんだか、スターウォーズやロードオブザリング、もしくは辻村深月肝いりのジョジョの奇妙な冒険シリーズみたいでかっこいい。やまなし映画祭、シネマミーティングで語られた内容とともに、本作についてフォーカスしていこう。

 

 

 

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繋がりが背中を押してくれた

辻村深月さんは2012年「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞した作家、山梨県笛吹市出身。2004年、「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞し今年で作家デビュー10周年を迎えた。時を同じくして山梨放送が60周年を迎え、記念映画作品として辻村深月原作、文藝春秋より刊行されている「太陽の坐る場所」に白羽の矢が立ったのだ。

矢崎仁司監督は山梨県鰍沢町出身。1992年「三月のライオン」でベルギー王室が主催する国際映画賞を受け国際的に高い評価を獲得。以降数々の作品のメガホンをってきた。代表作に「ストロベリーショートケイクス」「スイートリトルライズ」などがある。最新作の「太陽の坐る場所」は主演の響子役に水川あさみ、同級生の今日子役に木村文乃、同じく同級生・島津役に山梨県塩山市(現甲州市)出身の俳優・三浦友和を父に持つ三浦貴大。主題歌はレミオロメン以降、ソロ活動を続けている山梨県笛吹市出身の藤巻亮太が作品のために描き下ろした。当時面識はなかったそうだが、辻村深月とは同郷である。

「人が繋がって出来た映画です。スタッフも役者も主題歌も、人との繋がりが作品の背中を押すようにして映像化することができました」と話す監督の言葉通り、パズルのピースが重なるようにして「太陽の坐る場所」は実写化された。

 

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辻村文学に挑む

開口一番、矢崎監督は「辻村文学に挑めたことに感謝したい」と口火を切った。「作品の映像化は娘をお嫁に出す気持ち。いいお家に嫁いだなあって思います」原作の辻村深月が続ける。

「太陽の坐る場所」は事件性こそないものの、ミステリー作品として仕立てられている。映像化するのは難しいのではないかと辻村深月は考えていたようだ。しかし、冒頭、高間響子、鈴原今日子、二人の"キョウコ"が夕闇前の落ちかけの陽が差した体育館でバスケットボールを突き、待ち合わせをするシーンを見て、「わたし、ここ書いた。」と確信した。作品を通して"原作よりも原作"とこれ以上ない賞賛の言葉を贈った。矢監督は辻村深月の「ゼロ。ハチ。ゼロ。ナナ。」を読んでからというもの辻村作品の実写化に意欲的だった。「ぜったいに俺が撮る」と決意。念願叶っての本作の脚本はリライトを30数回繰り返したという。人間の心の闇に触れ、ズルリと引きずりだす、静かだが、苛烈な辻村文学に挑むことは容易なことではなかった。ロケハンも数え切れないほどおこなった。主題歌にも、「思い切り片思いの曲を」と藤巻亮太へオーダーした。全ては作品が愛してもらえるような映画を撮るため、なにより"原作者を第一の観客"と位置づけている、矢崎監督の作品への愛だ。壇上で作品を語る言葉こそぶっきらぼうだが、サングラスの奧、照れくさそうで嬉しそうな監督の表情が見てとれた。

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人には抜かないトゲがある

文庫化したときにあらためて読み直したとき、作品からは、音もなく、充満したガスのような苛立ちを原作者、辻村深月はふつふつと感じたという。「10代にあった出来事が大人になったときに忘れ去られ、まあいっか。と、いいこともわるいことも時の流れに納得してしまっている自分にも周りにも怒っていたんだと思う」「太陽の坐る場所」にはそういった憤りやもどかしさが滲んでいる。しかし、実写化されたことではじめて怒り以外の気持ちになれたと心境を語る。事実、書けなかった部分、表現できなった部分まで映像で書いてくれているという辻村深月の"島津"的存在、矢崎監督が辻村文学を映像化することで、さらなる昇華を遂げたのだ。いわく、人には"抜かないトゲ"があるという。チクチクと痛むが、抜いたら心がバラバラになってしまうのではないか。という、"抜かないトゲ"を表現することに成功したといえる。矢崎監督が"トゲ"について伝えたのは、何度も制作、編集の現場に足を運び、主題歌を手掛けた藤巻亮太へだった。「エンドロールが流れても、音楽が鳴り止むまでは作品は終わらない。」主題歌の仕上がりに矢崎監督は太鼓判を押す。

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あの頃のあなたを観る

ロケは山梨にこだわる。山梨を映画王国にしたいという野望が矢崎監督にはあるからだ。原作に具体的な明記はされてはいないものの、紛れもなく、山梨県が舞台となっている。映画を通して、ここ知ってる。あ、あそこだ。という山梨県に住んでいるからこそ共有できる感覚、土地の匂いが作品に滲みついている。劇中、"キョウコ"が電車で帰省する際、トンネルの数を数えるシーン、原作にはないが辻村深月お気に入りだという。山梨の人なら分かる"あるある"的な表現に、東京と山梨との絶妙な距離感と人物心情が描かれている。「自分の高校時代を観た」という感覚で楽しんで欲しいと辻村深月はいう。あの頃、教室という空間に漂っていた、独特の雰囲気。友人や教師と時間を共有する場所でありながらどこか閉鎖的な場所だったのかもしれない。それは大人になったわたしたちの住む、四方を山に囲まれた盆地にも置き換えて観てみると面白い。役者たちによって、10代から大人になった時の流れをも感じさせる演技にも注目だ。矢崎監督は「二人の"キョウコ"を中心に話しは進みますが、二人以外にも愛すべき人間がたくさん出てきます。」と話す。

「太陽の坐る場所」に、10代のあなたを、もしくは、今を生きるあなたを見つけることができるかもしれない。山梨は9月27日土曜日から全国に先駆けて公開されている。

 

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「太陽の坐る場所」

学校中の人気を集め、クラスの女王として君臨していた響子。自分の立場も、好きな人も、友達すらも、欲しいものは何でも手に入ると信じていた完璧な高校時代。彼女の傍には、いつも、同じ名前を持つ同級生の今日子がいた。しかし、完璧だった高校生活も終わりが近づいてきたあの日、ある出来事をきっかけに光と影が逆転する。 そして高校卒業から10年。過去の輝きを失い、地元地方局のアナウンサーとして満たされない毎日を過ごす響子と、彼女とは対照的に、東京に出て誰もが憧れる人気女優として活躍する今日子。そんな2人の元にクラス会の知らせが届く。卒業以来、言葉を交わすことすらなかった2人がそこで再会を果たすとき......初めて語られる10年前の残酷な真実とは?

監督:矢崎仁司

出演:水川あさみ、木村文乃、三浦貴大、森カンナ、鶴見辰吾ほか

原作:辻村深月(文春文庫刊) 脚本:朝西真砂

主題歌:「アメンボ」藤巻亮太

山梨放送開局60周年記念作品

配給:ファントム・フィルム

2014年/日本/102

公式サイト:http://taiyo-movie.jp/

2014「太陽の坐る場所」製作委員会

927()より山梨先行ロードショー

104()より有楽町スバル座ほか全国ロードショー

 

プロローグ

2014年夏号の誌面上で発表されWEBを連動した企画としてスタートしたWARASHIBE PROJECT.わらしべ長者といえば、一本のワラを物々交換していって最終的には家になったという日本のおとぎ話ですが、8年ほど前にアメリカでは1つのペーパークリップが実際に家になったというニュースがありました。(参照:cnetJapan

そのニュースを受けて(タイムラグはあるけど)、ここに一人の若者が立ち上がりました。河野玲王(こうのれお)という一人の青年が山梨名産の桃を元手に、わらしべ長者ならぬ桃長者を敢行し、その経過をブルースターマガジンのスナップカレンダーと連動し掲載していくという合同チャレンジ企画です。現金や生き物との交換はNG、相互納得の上という2つのルールを設け、最終的には軽トラ一台にして、桃農家に還元しようという目論見です。いざスタート!と、そのまえに肝心の桃はどうするの?桃がなければお話になりません。しかし今の持ち物は自分の身1つのみ。というわけで若者は己の身体で美味しい桃を入手しにいきましたとさ。

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桃農家へお手伝い

ちょうど今時期は桃出荷の最盛期です。さっそく桃農家の方にアポを取り、収穫のお手伝いへいくことになりました。笛吹市にある鈴木さんの桃農園にお世話になります。

早起きして、人生初の桃の収穫です。まずは収穫していい桃か、そうでない桃なのか、しっかり見極めなくてはなりません。かたい桃は美味しいですが、かたすぎてもだめです。実の大きさや色を見て収穫する桃を選びます。大きさもよく、色が良くても、種の部分から割れてしまっている桃やキズがついている桃も出荷することはできません。(ハネ出しとよばれるもので、山梨県民の方はこの恩恵にあやかれることが多いですよね。)色、かたさ、かたち、3つの条件を満たす桃を収穫していくのです。いざ実を採るときも油断はできません。桃はとても傷つきやすく、強く握ったりしてしまうとすぐアザのようになってしまいます。、桃の木から果実を取る際には優しく丁寧に。なかなか慣れるまでコツが必要です。さすが、お母さんは熟練の技術できれいに素早く収穫していきます。

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桃農園には、シルバーのシートが敷いてあり、これには太陽光を跳ね返す役割があります。ちゃんと色がつくよう、桃の果実に太陽の光をさんさんと浴びさせてあげる工夫です。なので農園内は照り返しでとても暑く、その環境下で、毎日早朝から作業している桃農家の方は、体力も消耗する上、繊細な桃にも配慮して作業しなければなりません。農家の方は高齢が多いですし、大変な労力の甲斐あって、美味しい桃を毎シーズン食べてられていることを改めて実感しました。桃農家の方々に感謝して桃を味わいましょう。暑い夏に食べられる恵みの果実は農家さんたちの苦労の賜物なのです。

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一通り数が集まったら共選所という地域の収穫された桃が集められる場所へ出荷に行きます。札を書き、収穫された桃をコンベアに乗せて送り出します。一体どんな人の元へ、僕らが収穫した桃は辿り着くのでしょうか。想像を巡らせながらベース(鈴木さん宅)へ戻ったら今度は贈答用の箱作りを手伝います。玲王くんは祖父母の手伝いでやったことがあるらしく、作業をしている内にだんだんと思い出してきたようです。

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僕も早朝から収穫と箱作りまで手伝わせて頂きましたが、写真では決して寝ているわけではありません。たまたま目を閉じているのです。そのはずです。

箱作りも終え、本日の朝の作業は完了です。桃を分けて頂き、記念にお母さんと撮影。無事にお手伝いミッションを終了し、桃長者のキーアイテム、山梨県産の桃を玲王くんは手に入れることができました。僕らのような素人の若者にこのような機会を与えてくれ、撮影させて頂いた鈴木さんに感謝いたします。自ら汗を流し手に入れた格別の桃。この桃が一体どんなアイテムになっていくのか、今後の展開もお楽しみに。毎週月曜日にスナップカレンダーにてその近況を更新していきます。

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河野玲王/Reo KOHNO

1990年生まれ。山梨学院大学法学部法学科在籍時よりアルバイトしていたオーガニックコスメを販売するLUSHに卒業後就職。販売員を経験後、セレクトショップilkを運営するRidealに所属する。撮影におけるモデルのスタイリングや衣装リース、PR、企画を主とするプロジェクトチームnewoを立ち上げ、日々甲府の街を元気に走り回っている。彼の類希なるセンスは人を惹きつける魅力があり、今後の展望も楽しみな甲府の若者だ。

毎週月曜日スナップカレンダーにてWARASHIBE PROJECT公開中。

http://bluestarmag.com/snap_calendar/

この企画に関してのお問い合わせはこちらまで

http://bluestarmag.com/contact/

物々交換したいという方からのご連絡もおまちしております。

PHOTO=Yujiro KAGAMI

TEXT=Tomohisa "TOMMY"MOCHIZUKI

山梨学院大学アートマネジメントプログラム

学内で2回目となるアートオークションが7月12日(土)に開催される。
今回のテーマは山梨の自然。その舞台裏を覗かせてもらった。

山梨学院大学アートオークションとは

2013年度より開講した「学部横断型副専攻アートマネジメントプログラム」における実践教育及び地域産業貢献事業の一環として開催しており、将来有望な若手アーティストが決められたテーマの基に制作したアート作品をライブ・オークションで販売し、また同作品をラベルに冠した山梨ワインも本数限定で販売される

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6月某日、山梨学院大学大学院棟。ひっそりと静寂に包まれた棟内、研究室の一室でアートオークション開催における重要な会議が開かれた。参加ワイナリー3社による出品作品からオリジナルラベルを制作する作品を選ぶドラフト形式の会議である。今回の作品テーマは「山梨の自然」ワイナリーサイドには予め出品作品のカタログリストが渡されているが、改めて授業を履修している生徒から、実物の絵と共に作品の見所や感想が一点一点丁寧に解説されていく。しっかりとした口調でのプレゼンは、さすが実践教育を受けている生徒達とあって感心してしまう。各ワイナリーの代表は事前の資料と実物とのフィーリングを確認しながら真剣に目と耳を傾けていた。

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アートオークション参加ワイナリー

ここで今回アートオークションに参加しているワイナリーを紹介させて頂こう。

  • 甲府ワインポート:日本でのピノ・ノワール品種でのワイン作りは無理といわれていたが、畑や醸造にこだわり、年月をかけて「ドメーヌ・Q」というピノ・ノワール赤ワインを産みだした本格志向のワイナリー。作品のセレクトにもしっかりとした目利きと独自のこだわりがある。

          http://kofuwineport.jp/

  • シャトー酒折ワイナリー:ブルースターマガジンでも取材させてもらったワイナリー。シンプルで親しみやすいワイン造りを行っており、ワインコンクールで賞も受けている「甲州ドライ」はコストパフォーマンス含めて定評のある1本。持ち味のカジュアルセンスを活かしたセレクトで作品を見る

    http://www.sakaoriwine.com/

  • サドヤワイナリー:今回残念ながらどうしてもドラフト会議参加が叶わず、授業を担当している沢辺講師が代理を務め、ワイナリーから沢辺講師にすでにセレクト順が伝えられている。「食」との結びつきを大切にワイン造りをしているというサドヤはアートとの結びつきをどうセレクトするのか。

          http://www.sadoya.co.jp/index.html

3社3様、ワインと同じく、数があるだけ個性があるが、全15作品の中で、唯一3社が同時指名した作品が現れる。オークショニアを務める柴山教授が当日に紹介してくれるだろうからここでは伏せておくが、テーマにもワインラベルにも相応しい作品だった。指名が重なった場合には絶対正義のじゃんけんぽん。なんと勝ったのはサドヤワイナリー代理の沢辺講師。代理人としてこの上ない大活躍である。

様々な視点からの山梨の自然

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〈出品作品リスト〉

山梨の自然というテーマのもと、作品により様々な表現がされている。ひとくちに山梨の自然といっても、切り取る場所は山のようにある。葡萄や桃などの果樹、生き生きとした動物、壮大な景観、といったモチーフとする題材から素材や技法も多様だ。アクリル絵の具、油彩、色鉛筆、中には豪華に金色にあしらわれているものもある。ワインは自然と非常に密接な関係にある。なので今回のテーマで描かれた作品は、ワインラベルとしてとても相性がいいだろう。同一のテーマからアーティストが、どんなトピックスを抽出し、切り取り、描写するのか。描かれた作品のオリジナリティを見比べてみるだけでも非常に面白いので実物の絵を学内のギャラリー展示期間に、もしくは当日会場で眺めて欲しい。あなたがワインラベルを作るとしたら、どの絵を選ぶだろうか?またオークションで買いたいと思う絵はどれだろうか?

2.jpg右:甲府ワインポート 久保寺 孝男(くぼでら としお)さん 左:シャトー酒折 吉田 健人(よしだ たけひと) さん

ワインとの整合性を探る

一通りの指名が終わりドラフト会議は閉幕。最後に、作品をセレクトするポイントをワイナリーの代表者の2人に尋ねてみた。
「アート作品はもちろんどれも素晴らしいですが、単純に作品の善し悪しではなく、ワインとの相性を考えますね。具体的にはワイン自体の色味、味わい、そしてボトルとの色合いなどとのマッチングですね。」
「やはりワインとのトータル的な整合性が必要です。自社のワインのイメージと出品作品がストーリーとして成立していることが作品とワインとの素晴らしいマリアージュになるのでは」

というワイナリー独自の視点での作品選びは生徒や我々とは違った感性であり、ワインをよく知らなければできないことである。今回セレクトされた作品が、どのようにオリジナルボトルに落とし込まれるか非常に楽しみだ。

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ワイン×アート×ミュージック 感覚のマリアージュを楽しもう

当日会場でのプレビュータイムでは、参加ワイナリーによる試飲会のほか、出品作品をモチーフとし、楽曲制作を手掛けた履修生徒によるピアノ&サックスによる生演奏も聴ける。入場は無料なのでアートが好きな大人に混じり、20歳を過ぎてお酒が窘める学生もぜひ参加してほしい。素晴らしいアートと音楽、そして山梨県産の美味しいワイン。感覚の理想的なマリアージュともいえる組み合わせが、いつもよりちょっと贅沢な週末を演出してくれるだろう。アートオークションは7月12日(土)に山梨学院大学クリスタルタワー8階大会議室にて開催。

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作品展示

2014/7/9(wed)-2014/7/11(fri)
10:00-17:00
山梨学院大学キャンパスセンター1階
山梨学院ギャラリー

オークション

2014/7/12(sat)
14:00-開場
オークションに先立ち出品作品の画像をラベルに冠した
山梨県産ワインのテイスティング、また
作品イメージから連想された音楽の生演奏を行います。
15:00-オークションスタート

山梨学院クリスタルタワー8階 入場無料

主催:山梨学院大学
後援:山梨県
運営協力:株式会社AGホールディングス
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